カテゴリー: ワイン
世界の高級ブランドを多数抱える巨大企業LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が、約60のワイナリーがあるインドのナシック地方のブドウ150トンを購入し、世界中のワイン業界の注目を集めています。タイムズ・オブ・インディア(The Times of India)によると、インドのワインライターAlok Chandra氏は「LVMHは以前にもフランス以外のワイン市場にいち早く目をつけ、投資を行っており、インドのワイン市場参入への動きはワイン業界に大きな影響を与えるだろう」と話しているそう。
モエ・エ・シャンドンやドン・ペリニヨンといったブランドを有するLVMHは、2012年までにナシックのブドウを使ったスパークリング・ワインを作ることを計画しており、今後2年間でナシックにスパークリング・ワイン製造施設を建設する予定なのだとか。ちなみに、今年ブドウを潰す作業を行ったのは、インドにあるLVMHの子会社で、できあがったワインのボトリング作業は外注に出されるということです。
インドは輸入品に対して重い関税を課しており、ムンバイではモエ・エ・シャンドンが約5,000ルピー(約9,100円)で売られているそう。こうした中で、LVMHがインド国内でワインを製造することになれば、同グループが高級ワイン市場で競争力を強めることは間違いないでしょう。同グループはすでにブドウ栽培家や管理者、そしてワイン製造者の選定を始めているということです。
年間のワイン消費量が150万ケースと推定されるインドですが、2008年に世界的な不況が深刻化してからは、高級ワイン用のブドウの価値は40%下落しました。しかし、インド最大のワインメーカーIndage Vintersは、この現状に対して何の手立ても講じていなかったそう。
近い将来、"ナシック・シャンドン"がインドのワイン業界の救世主になるかもしれませんね。
ナシックのワイナリーを紹介しているこちらの記事もご覧ください。
高級ブランドグループLVMHがインドでのスパークリング・ワイン事業を始動 元記事 Luxist Japan on Tue, 24 May 2011 00:20:00 EST. 見てください、私達の フィード使用用語集.