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ミシェル・オバマ米大統領夫人の赤いドレスを巡る騒動とは?

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アメリカではここ数週間、ミシェル・オバマ米大統領夫人の赤いドレス(写真)が大きな物議を醸していたのをご存じでしょうか。先月下旬、中国の胡錦濤国家主席を歓迎する晩餐会でミシェル夫人が着用したそのドレスがイギリスのデザイナー、アレキサンダー・マックイーンによるものだったからです。

ファッション的観点からいえば、「中国では赤を幸福と繁栄の象徴と考える点を勘案した選択」 としてほとんどの批評家が好意的だったものの、政治的観点では、「米中間の貿易不均衡を話し合う場で自国以外のデザイナーによるドレスを着ていたのは問題」として批判が集まりました。

中でも、米国ファッション協議会(CFDA)の代表を務めるデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグとオスカー・デ・ラ・レンタは特に批判的で、ともに「ファーストレディはこれまで積極的にアメリカのデザイナーによる服を公式の場で着用してくれていただけに、今回の選択には驚くとともに落胆している」といった内容のコメントを発表しています。

一方、『ニューヨークタイムズ』紙のキャシー・ホリン記者は今回の騒動をミシェル夫人に対する"魔女狩り"と非難しています。さらに、同記者は、高級ブランドが労働力の安いアジアに製造を外注していることを指摘し、「どこの国で作られたドレスを着用したかを問題視するよりも、ミシェル夫人が健康的な食習慣の推進をはじめとするさまざまな問題に取り組んでいることを正当に評価すべき」と述べています。

そんな中、ミシェル夫人のファッションに関する書籍、『Everyday Icon: Michelle Obama and the Power of Style』(クラークソン・ポッター選書)が近日中に発売されることになりました。著者のケイト・ベッツは、大衆向けブランドを着ることによって一般女性の心を引きつけたミシェル夫人を"日常スタイルの象徴的存在"として取り上げ、選挙キャンペーン中から現在に至るまでさまざまなTPOにあわせた着こなしとともに紹介しています。

昨年亡くなったアレキサンダー・マックイーンは、今回の騒動をさぞ喜んでいることでしょう。20年にわたるキャリアの中で、彼は常に論争を呼ぶファッションを提案していたのですから。ちなみに、ニューヨークのメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュートで、マックイーンの回顧展「Alexander McQueen: Savage Beauty」が5月4日~7月31日まで開催されます。生前の作品が多数展示されるそうなので、この時期ニューヨークに行く予定のある人はぜひ足を運んでみては?

ミシェル・オバマ米大統領夫人の赤いドレスを巡る騒動とは? 元記事 Luxist Japan on Mon, 07 Feb 2011 00:20:00 EST. 見てください、私達の フィード使用用語集.

 

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